「かしわめし」の販売会場に行列をつくる購入希望者=江北町のJR肥前山口駅

 江北町のJR肥前山口駅の名物だった駅弁を復活させた「かしわめし」の販売会が6月30日と1日の2日間、同駅と江北町ふれあい交流センターネイブルであった。2日間で計750個が販売されたが、いずれもすぐに完売し、関係者は人気ぶりに驚きつつ、事業化への手応えを感じていた。

 今回の「かしわめし」は、2000年ごろまで同駅北側で営業していた仕出し弁当店「常盤(ときわ)軒」が販売していた駅弁をベースに、新たに開発したもの。町や町商工会、町内の日本料理店などで昨年秋に組織した「町駅弁研究会」が同店のレシピを参考にしながら、完成させた。

 販売初日の同駅では、販売開始の午前10時前には約60人が行列をつくり、販売を開始すると10分余りで用意された150個が売り切れた。購入者第1号となった稲富龍司さん(65)=江北町=は「当時の味はもう覚えていないが、復活を楽しみにしていた。きっとおいしいはず」と笑みをこぼした。

 当時の常盤軒店主・故森肇さんの長男で、3代目を継ぐ予定だった森潤さん(65)=同=も来場。「こんなに楽しみにしていただいてうれしい。駅での特急の停車時間が短くなるなど状況が厳しくなって廃業したが、この光景を父が見たら喜ぶだろう」と往時をしのんだ。

 研究会は今後も複数の「駅弁」を開発し、町の名物として通常販売の道を模索していく。

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