山笠見物に多くの人で賑わった中心市街地(提供写真)

炭鉱で栄えた時代の山笠の引き回しの様子(提供写真)

 毎年お盆に開かれる多久市の恒例行事「多久山笠」が今年で70年の節目を迎えることから、「多久山笠若衆会」(米満正幸筆頭取締役)は、山笠のスナップ写真を集めた写真展を企画している。主に市民から募集する計画だが、炭鉱で最も中心街が栄えた時代の写真は、閉山で市県外に去った出身者が所持しているとみられ、同会は「山笠を引き回す風景の変遷を知るためにもぜひ協力を」と呼び掛ける。

 戦前は盆綱引きが開かれていた同市中心街で、終戦直後の人手不足もあって1台の山笠でスタート。現在は砂原と莇原の両地区の人形山笠と、四角と三角の形の提灯山笠の計4台が延長1キロの中心街を巡行している。

 写真展は8月1日から20日間、JR多久駅に隣接する交流施設「あいぱれっと」でパネル掲示の形で企画している。

 約300枚を目標に山笠とその街並みが写ったスナップ写真の募集をかけたが、炭鉱でにぎわった1950年代から、閉山により人口減少が著しい60、70年代の写真が極端に少ないという。

 同会の担当者は「山笠見物に訪れ、撮影していたのは炭鉱関係者や市外へ出て行った出身者が多いと思われる」と話し、「現在の若い世代に、山笠の風景写真を通して70年の多久の中心街の風景の移り変わりを伝えたい」と協力を呼び掛けている。

 写真提供の問い合わせ先は、市まちづくり交流センター「あいぱれっと」、電話0952(20)2203へ。(山内克也)

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