北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け、関係国は29日、一様に北朝鮮への非難と警戒感を表明した。一方、隣接する中国や韓国からは対話を求める声も上がった。

 米政府は、北朝鮮が日本上空を通過させる形で弾道ミサイルを発射したことを「米国と同盟国への挑発」(外交筋)と受け止め、近く開く方向の国連安全保障理事会緊急会合で、日本と協力し「平和的な圧力」(ティラーソン国務長官)を強める構えだ。新たに爆撃機や艦艇などを朝鮮半島周辺に派遣し、軍事力を誇示する可能性もある。

 北朝鮮は21日からの米韓合同指揮所演習に反発しているが、米側は演習中止を考えていない。

 韓国大統領府は、文在寅(ムンジェイン)大統領が「強力な反撃能力の誇示」を指示したと明らかにした。韓国空軍のF15戦闘機4機が爆弾8発を投下する訓練を実施。ただ、文氏は「きょうも挑発があったが、必ず南北関係の大転換につなげなければならない」とも主張、平和的解決を強調した。

 中国外務省の華春瑩副報道局長は記者会見で、ミサイル発射は安保理決議に違反しているとして北朝鮮を非難した。【共同】

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