長崎市が国と協力して、被爆した市民や街の惨状をまとめた記録「長崎原爆戦災誌」の英語版

 長崎市は、国と協力して、被爆した市民や街の惨状をまとめた記録「長崎原爆戦災誌」の英語版を作った。戦後71年がたち、世界に改めて被爆の実相を伝えるのが狙い。

 長崎市が編さんした戦災誌全5巻(A5判)のうち第1巻の総説編、約700ページ分を英訳。大やけどを負った被爆者らの様子や、爆心地近くの学校や病院といった建物が崩壊した状況などをA4判約380ページにまとめた。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館が、2006年から翻訳作業を進めていた。

 英語版では、被爆した小学校など、日本語版では未掲載の写真を追加。被害が及んだ地域を示す地図も新しくし、本文中に登場する主な町名なども記し、外国人の読者が市内の地理を把握しやすくなるよう工夫した。

 長崎市は、国立国会図書館や長崎県内の一部の図書館などへ英語版を配布。国際機関や各国の在日大使館にも献本する。

 監修した長崎総合科学大のブライアン・バークガフニ教授(比較文化論)は「内容の正確さにこだわった。海外の研究者らの役に立ってくれれば」と期待する。【共同】

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