佐賀空港のオスプレイ配備計画を巡る動きは、佐賀県議会が計画受け入れを求める決議をしたことで、山口祥義知事の対応に焦点が移る。知事は「漁業者の一定の理解」を判断の前提としており、国との調整作業で漁業者が納得できる「答え」を引き出せるかが注目される。

 「漁業者の一定の理解が得られるかどうかは、これからの状況次第。私もしっかり汗をかかせていただきたい」。決議を受け、山口知事は今後の対応について記者団に答えた。公共事業で国への不信感が根強い漁業者と国の間に立って、不信感払拭(ふっしょく)と信頼関係構築へ「精力的に調整する」と言及、「これから取りかかる」。

 一方で漁業者側は諫早湾干拓事業の開門問題への思いが強い。県西部の漁協幹部の1人は「諫干問題が先で、オスプレイは二の次。(国に)誠意を示してもらわないと先には進まない」と明言する。

 9月からは繁忙期となるノリ養殖の漁期に入り、協議は困難となる。決議では知事に計画受け入れを求めたが、時期は明記しなかった。決議を主導した自民党の坂口祐樹議員は「本来なら『速やかに』と入れるべきだったが入れなかった。だが普通に考えれば、知事が一定の方針を示して漁協との協議に臨むのは9月ではない」と強調し、9月前の方針表明を求めた。

 国と漁業者の信頼関係構築には「いろんな道がある」とした山口知事。袋小路に入り込まずに明確な道筋を示せるかが問われる。

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