■電力自由化や海外展開、環境激変で経営層養成

 有望人材を専門教育でリーダーとして育成-。九州電力は、将来の経営層養成を目的に社内で経営戦略やリーダーシップに関して学ぶ専門講座を2017年度から本格的に開始した。電力・ガスの小売り全面自由化や海外事業展開など事業環境が激変している状況を踏まえたもので、担当幹部は「これまで経営を体系立てて学べる制度はなかった。ぜひ今後を担う人材を育てたい」と話す。

 用意するのは、50歳前後で、本社副部長クラスの約10人が対象の「エグゼクティブ」コースと、45歳前後で課長以下の部下を持つグループ長クラス約20人が対象の「アドバンスト」コース。人事部局が各部署からの推薦を基に選定し、最終的には社長や副社長も出席する会議で決定する。受講者が誰かは社内に公表されないという。

 講座は日本能率協会や人材開発コンサルティング会社に委託し、1年弱の間に10回程度、主に金曜、土曜の2日間開かれるという。講座の前に課題図書を読むことなどが求められ、他社の経営者との議論や、社の経営課題への解決策をチームで検討するといった研修が予定されている。

 受講後の成果は、当面はそれぞれの部署での日常業務に生かすことが期待されている。プログラムの受講を完了しても、役員に登用されるとは限らないという。【共同】

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