指揮者の小泉和裕さん(右)の指導に、歌声を合わせる市民合唱団=唐津市民会館

市民合唱団を指導する指揮者の小泉和裕さん。左は合唱指導の永富啓子さん

■10月10日へ気持ち高め

 合唱組曲「唐津」の市民合唱団の練習会が4日、唐津市民会館であり、本番でタクトを振る九州交響楽団音楽監督の小泉和裕さん(66)が初めて加わった。著名な指揮者の教えに触れ、団員らは10月10日の公演へ気持ちを高めた。

 団員約180人に拍手で迎えられた小泉さんは、昨年8月から月3回ペースで重ねてきた練習をねぎらった。「成果を聞かせて」との声に、唐津市の音楽家・永富啓子さん(74)の指揮で団員らは歌声を合わせた。

 客席に座り、譜面に目を落としていた小泉さんは時折、ステージに上がると「出だしはもっと自信持って」「伸ばすところはきちんと伸ばして」と指導。よりよくするため、本番前日の九響とのリハーサルだけでなく、その前日にも合唱団との練習を願い出た。

 練習会後の取材で小泉さんは団員に向け「人についていけばなんとかなるという人がいれば、音楽的にダメージを受ける。邪魔は駄目だが、前向きに歌うことに努めてほしい」と語った。

 東京芸術大の同級生だった妻雅美さんの出身地が唐津で、何十年も行き来している小泉さんは「この曲がオーケストラと一緒にやるのは初めて。ふるさとに貢献というのはおこがましいが、みんなに喜んでもらえれば」と意欲を語った。

 この曲は戦後日本を代表する作曲家の團(だん)伊玖磨と作詞家の栗原一登が1982年に制作。全7曲、約35分で全曲演奏されることなく、長い間埋もれていた。

 公演は10月10日午後3時から同市民会館大ホールであり、第2部は九響によるベートーベン交響曲第5番「運命」。A席は完売、B席(自由)2000円、高校生以下1000円。問い合わせは唐津市文化振興課、電話0955(53)7129。

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