佐賀県内で2015年度に職場の定期健診を受けた人のうち、異常が見つかった人の割合(有所見率)は前年比1・1ポイント増の56・1%で過去最悪だった。11年連続で50%台を記録するなど増加傾向に歯止めがかかっておらず、佐賀労働局は従業員の健康管理に配慮するよう企業側に呼び掛けている。

 同局によると、県内の有所見率は全国平均を2・5ポイント上回っており、全国では12番目に高かった。業種別にみると、建設が66・7%と最も高く、運輸交通が62・6%で続いている。

 県内は、八つある検査項目のうち六つの項目で全国平均を上回った。最も数値が高かったのは血中脂質の34・9%。全国を2・3ポイント上回り、肝機能が1・1ポイント高い15・8%、血糖が1・6ポイント高い12・4%だった。全国平均を下回ったのは、血圧の13・6%、胸部エックス線の3・9%にとどまった。

 県内の有所見率は近年、減少傾向にあったものの、再び過去最悪を更新した。同局健康安全課は「労働者の年齢が高くなり、生活習慣病の要因とされる項目で悪化が目立ってきている」と分析。「過重な労働で重篤化させないのはもちろん、保健指導など健診後の措置に取り組んでほしい」と企業側に適切な対応を求める。

 調査は厚生労働省が毎年実施し、県内は健診結果の報告が求められている従業員数50人以上の延べ870社、9万569人の結果をまとめた。

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