伝統工芸士が作った酒器などが並ぶ会場。テーブルコーディネーターの飾り付けで日常使いを提案している=有田町の県立九州陶磁文化館

 伊万里・有田焼伝統工芸士会(大串惣次郎会長)の作品展が有田町の県立九州陶磁文化館で開かれている。「酒の器」をテーマにした競作やろくろ成形の端正な白磁の大皿、文様や花鳥を丹念に描いた花瓶など、磨き上げた職人技が光る45人の250点を展示している。11日まで。

 会場には、呉須(ごす)の濃淡で山水を描いた伝統的な絵柄の器や、斬新なデザインのオブジェなど有田焼の歴史と現在を物語る作品が並ぶ。酒器はテーブルコーディネーターが飾り付け、日常使いを提案している。

 初日の3日は有田焼創業400年を記念し、陶祖李参平の子孫で陶芸家の十四代金ケ江三兵衛さんと、陶業の母百婆仙(ひゃくばせん)の末裔(まつえい)で家業の焼き物商社勤務の深海靖さんがトークショーを行った。先祖への思いや、伝統産業の未来に向けた課題などを語り合った。

 伝統工芸士は経産大臣認定の資格制度。伊万里・有田焼ではろくろ、下絵付け、上絵付けの3部門で90人が活躍している。展示会は、日頃の研さん成果の発表などを目的に毎年開いており、今回で15回目。期間中は毎日、会員によるろくろと絵付けの実演もある。

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