衆院予算委で答弁する吉野復興相。右端は安倍首相=8日午前

 安倍晋三首相は8日の衆院予算委員会で、東日本大震災の被害を巡り「まだ東北で良かった」と発言した今村雅弘氏の復興相辞任に関し「現場主義を徹底し、被災地の皆さまに寄り添いながら、信頼を回復させていきたい」と訴えた。同時に「任命責任は私にある。その重さをかみしめている」と述べた。

 3月の震災追悼式の式辞で「原発事故」の文言を使わなかったとの批判について「配慮に欠けるとの指摘は真摯(しんし)に受け止める」と語った。

 吉野正芳復興相は、今村氏の発言を「許すことができない」と重ねて批判。今村氏に直接抗議し、反省とおわびがあったことを明らかにした。

 首相は、福島県沿岸部へのロボット産業などの集積を目指す「イノベーション・コースト構想」に関し「今夏をめどに、構想実現に向けた閣僚会合を立ち上げるよう指示した」とした。

 緊迫化する北朝鮮情勢を巡っては「拉致、核、ミサイル問題の解決に向け、具体的行動を取るよう強く求めていく」と強調。5月1日にトランプ米大統領と電話会談したと説明した上で「日米、日米韓で連携しながら国民の安全確保に万全を期したい」と述べた。

 安全保障関連法により米艦防護が可能になったことに触れ「日米の連携は緊密になっている」とも語った。

 自民党の後藤茂之、公明党の真山祐一、民進党の金子恵美各氏への答弁。

 予算委は今村氏辞任を受け、首相ら関係閣僚が出席し「安倍内閣の基本姿勢」に関する集中審議を実施した。午後は民進党のほか、共産党、日本維新の会が質問する。【共同】

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