左から石懷斌さん、大沢聡さん。奥が小杉隆治さん=唐津市の小杉窯

 オカリナ作りに共同で取り組む世界的オカリナ奏者大沢聡さん(46)=山梨県=と、オカリナ製造で世界トップ級のシェアを誇る台湾メーカー「フォーカリンク」社長の石懷斌(シフェービン)さん(56)が、20日から3日間、佐賀県内の窯元を巡った。「見た目も音も美しい、世界最高のオカリナを作りたい」と意気込む。

 石さんと大沢さんは、製造会社と演奏家の知恵を出し合ってオカリナを開発販売しており、陶器製のオカリナに絵付けを施してくれる職人を探していた。管楽器修理販売会社KANファクトリー(佐賀市)の池田隆治さんがそれを聞き付け、「それなら佐賀へ」と案内役を務めた。

 一行は有田町の二宮関山窯、伊万里市の畑萬陶苑と瀬兵窯、唐津市の小杉窯の4カ所を見学。石さんは「技術とデザインへの取り組み方がすごい。陶芸家というよりアーティスト」と驚きを語った。

 唐津焼で魚介類や動物をモチーフにした皿や箸置きなどを制作している小杉窯の小杉隆治さん(40)は一行を迎え、ギャラリーや工房を案内。中国人留学生の通訳を通し、焼いた後の収縮率など技術的な質問に答えていた。

 大沢さんは「『世界最高のオカリナ』の実現性が高まり、イメージが固まってきた。東京オリンピックが開かれる2020年をめどに完成させたい」と笑顔。石さんは「佐賀の窯元は清潔で秩序があり、職人の態度も真面目。良いものを作る環境ができ上がっていると感じた」と話していた。

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