九州電力の瓜生道明社長(左)に川内原発の即時一時停止を求める再要請書を手渡す鹿児島県の三反園訓知事=7日、福岡市

 鹿児島県の三反園訓(みたぞのさとし)知事は7日、九州電力の本店がある福岡市を訪れ、瓜生道明社長に川内原発(薩摩川内市)の即時一時停止と安全対策を再要請した。九電は安全対策では協力を強化する一方、即時停止には応じない方針。瓜生社長は記者団に「しっかり特別点検する」とし、理解を求めた。近く県に回答する。

 三反園知事は瓜生社長との面会で「できるだけ早く停止して検証してもらいたい。英断をお願いしたい」と強調。避難道路の整備支援や避難車両の充実など安全対策の強化も求めた。瓜生社長は「県民の不安のさらなる軽減に向けて真摯(しんし)に取り組む」と応じた。

 三反園知事は面会後、即時停止が実現するまで要請を続けるかについて記者団に「回答の中身を見て判断していきたい」と述べるにとどめた。

 九電は、県が指摘した避難車両の充実や避難道路の整備支援など安全対策については前向きに対応する方針。稼働中でも確認ができる一部の装置の点検を、時期を前倒しして今月中に始めることも検討している。

 三反園知事は8月26日、熊本地震の発生で川内原発に対する県民の不安が高まっているとして、直ちに原発を一時停止し、安全性を点検・検証するよう要請。九電は今月5日、定期検査の期間中に水中カメラを使って原子炉に異常がないかなどを調べる「特別点検」を実施するなどの安全対策を提示したが、一時停止に応じなかった。三反園知事は「極めて遺憾」として、再要請を検討するとしていた。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加