保育者の専門性について「受容的な関わりと指導ができること」と説いた石井正子准教授=佐賀市の佐賀大学本庄キャンパス

■昭和女子大 石井准教授が講演

 幼稚園や保育所における幼児の発達障害支援を考えるフォーラムが3日、佐賀市であった。障害の有無に関わらず分け隔てなく育てる「インクルーシブ(受容)保育」を提唱する昭和女子大初等教育学科の石井正子准教授が講演。支援機関の指導や助言に依存せず、保育者自らが子どもを引きつける技術を持ち、主体的に支援策を模索するよう呼び掛けた。

 石井准教授は「障害が重いと保育は大変で、保育者の増員や支援機関の指導が不可欠と思いがちだが、実は違う」と説明。保育者が増えることにより、園児同士が関わりの中で違いに気付き、学ぶ機会が失われる弊害などを挙げた。

 療育センターなど支援機関の助言については、「客観的な視点でヒントを得ることもあるが、継続的に必要とは限らない」とも。子どもの名前を歌で呼び、体を揺らしながら手を挙げたり、返事ができるように工夫している保育例を紹介し、「子どもを引き付ける引き出しが保育者にどれだけあるかが重要」と述べた。

 県内の大学・短大などでつくる大学コンソーシアム佐賀が主催し、約140人が参加した。フォーラムでは、これまでに県内5大学・短大の共通課程を修了した学生355人が「子ども発達支援士」の資格を取得し、うち291人が幼稚園などに就職したことも報告された。

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