草刈りをしてミヤマアカネの産卵場所を確保する富士小・中の児童生徒たち=佐賀市富士町の嘉瀬川河川敷

茂みの中に止まるミヤマアカネ=佐賀市富士町の嘉瀬川河川敷

 佐賀県が準絶滅危惧種に指定しているトンボ「ミヤマアカネ」の産卵場所を確保する草刈りが6日、佐賀市富士町の嘉瀬川上流の河川敷であった。ミヤマアカネは県内の個体が減り、安定して見られるのは富士町御殿の河川敷のみになっている。この日は富士小と富士中の児童、生徒ら32人が、汗を流しながら草を刈った。

 ミヤマアカネは体長約4センチほどの赤トンボの一種。日本全土に生息しているが、県内では個体が減少し、県は2004年、準絶滅危惧種に指定した。

 水深が浅く、流れのある水面に卵を産む習性を持つが、河川敷では産卵しそうな場所に草が茂り、水面を隠してしまっていた。また6月の大雨で既に産み付けられていた卵が流されてしまっており、市環境政策課の担当者は「9月半ばの産卵ピークまでに環境を整えなければ」と話す。

 この日は、総合的な学習の一環で、同小・中の児童生徒らが草刈りに参加。草むらに止まっているミヤマアカネを観察した後、協力してごみ袋90袋分の草を刈った。

 富士小5年の納富健君(11)は「草を運ぶのが大変だった」と汗を拭い、富士中2年の野田若菜さん(14)は「富士町にいる自分たちが守っていかないと。富士町がミヤマアカネのふるさとになれば」と笑顔を見せた。

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