ドクターヘリに配備されたスマートグラスを装着するオプティムの菅谷俊二社長(左)=佐賀市鍋島の佐賀大学医学部

 佐賀大学とソフトウエア開発のオプティム(本店・佐賀市)は22日、共同で取り組んでいる「未来型医療」の研究成果を発表した。人工知能(AI)を活用した眼底画像診断など、医療現場を支援する新たな技術を披露した。

 開発は、両者で昨年12月に設立した「メディカル・イノベーション研究所」で取り組んできた。

 眼底画像の診断をAIに支援させる技術は、緑内障など3疾患に用いる。臨床データをAIに学習させるなど開発を進め、現在は97%の精度で診断できるという。医師の作業量の軽減や診断の均一化、早期診断による治療費の抑制を見込み、臨床現場での1年以内の実用化を目指している。

 目元に装着し、カメラやモニターで映像や音声をリアルタイムで送信できる「スマートグラス」の活用も進め、11月に1台をドクターヘリに配備した。受け入れ先の病院は、この情報を元に現場の応急処置を支援しながら準備を整え、到着後の素早い治療につなげている。

 両者は来年1月、共同研究や実習に関する包括提携を正式に結ぶ。菅谷俊二オプティム社長は「培ってきた技術が役に立ち、やりがいある」と意欲を示し、宮崎耕治学長は「どの研究も医療現場で非常に有用。開発を進め、佐賀から全国に広げていければ」と期待を寄せた。

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