矢口史靖監督

映画「ウォーターボーイズ」のポスター(?2001フジテレビジョン/アルタミラピクチャーズ/東映/電通)

映画「裸足のピクニック」の一場面

映画「はなちゃんのみそ汁」の一場面

 「第33回富士町古湯映画祭」が17日から3日間、佐賀市富士町の同市立富士公民館「フォレスタふじ」で開催される。「矢口史靖(しのぶ)監督と鈴木さんたち」をテーマに、同監督作を中心に計10作品を上映する。カラッとしたユーモアを武器に、数々のヒット作を生み出してきた監督の軌跡をなぞる。

 矢口監督は1967年、神奈川県生まれ。東京造形大在学時から自主映画を撮り始め、90年にぴあフィルムフェスティバルでグランプリを受賞。「裸足(はだし)のピクニック」(93年)で劇場監督デビューした。人間の滑稽さや、懸命な姿からにじみ出る感動を小気味良く描く作風で人々を引き付けている。

 監督・脚本作の主人公は、デビュー作以降ほぼ全員が「鈴木」姓。どの「鈴木さん」も個性豊かで、映画に彩りを与える存在だ。

 男子高校生がシンクロナイズドスイミングに挑戦する青春映画の金字塔「ウォーターボーイズ」(01年)、落ちこぼれ女子高生のビッグバンドジャズ奮闘記「スウィングガールズ」(04年)など監督の代名詞的映画をはじめ、前述の「裸足の-」や、銀行強盗事件で消えた5億円の行方に執着する主人公を描く「ひみつの花園」(97年)といった初期作品も上映する。初期と近作を通し見して、雰囲気の違いを楽しめるのも映画祭ならでは。

 オリジナル脚本の多い監督としては珍しい小説原作の「WOOD JOB!~神去(かむさり)なあなあ日常~」(14年)や、昭和の歌謡曲をモチーフに監督11人がメガホンを取ったオムニバス映画「歌謡曲だよ、人生は」(07年)=矢口監督作は第9話「逢いたくて逢いたくて」=と、原作・原曲と比較して監督らしい味付けを感じる作品もラインナップに上がる。

 18、19日は矢口監督と、「ウォーターボーイズ」などを手掛けたプロデューサー桝井省志さんを招いたトークショーやパーティーがある。上映作の裏話や来年公開の新作「サバイバルファミリー」の情報など、レアな映画話が多く聞けそうだ。

 17日は熊本支援チャリティー上映として熊本出身の監督、俳優陣で製作された「うつくしいひと」(16年)、県の文化芸術推進事業「佐賀さいこうアートプロジェクト」に関連してバリアフリー上映する「はなちゃんのみそ汁」(15年)など3本を鑑賞できる。「はなちゃん-」上映後には、監督の阿久根知昭氏や原作者の安武信吾さん、はなさんらが登壇するトークショーも開催する。

 ▽チケットは、映画2本の鑑賞とトークショー1回に参加できる前売り券が1600円、期間中の映画やトークショー、パーティー全ての鑑賞・参加ができるフリーパス券が8000円、パーティーのみ参加できる券(限定100枚)が3000円。定員に余裕がある場合のみ当日券(900円)を販売する。申し込み、問い合わせは佐賀市富士支所内の映画祭事務局、電話0952(58)2111。ファクスやメールでも申し込み可。

◆招待券 プレゼント

 「第33回富士町古湯映画祭」の招待券を5人にプレゼントする。映画2本の鑑賞と、トークショー1回に参加可。13日必着。はがきに住所、氏名、電話番号。〒840-8585、佐賀市天神3の2の23、佐賀新聞社生活文化部「古湯映画祭」プレゼント係。

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