「岩船」を舞う子どもたち=神埼市のはんぎ-ホール

■夏休み教室児童12人が成果発表

 日本の伝統文化である能楽を学んでもらおうと7月下旬から神埼市教育委員会が開いた子ども能楽教室に参加した児童が8日、神埼市のはんぎーホール約200人の前で練習の成果を発表した。会場では発表会の他にも能に関するクイズや能面体験を行い、能の知識を深めた。

 神埼市教委は能を学んでもらおうと2006年から毎年開催している。教室の講師を務めた多久島法子さん(福岡県)は発表会前に舞台説明や来場者全員でうたい体験を行い、リズムや独特の抑揚を楽しみながら声を出した。多久島さんは能の楽しみ方について「動きを見て想像を膨らませることに面白さがある」と説明した。

 教室に参加した12人は、酒で酔っ払う伝説上の動物を演じる「猩々(しょうじょう)」や力強い龍神を演じる「岩船」、遮那王(しゃなおう)(義経)が天狗(てんぐ)に剣術を教わる「鞍馬(くらま)天狗」を舞った。練習で身につけた扇を使った美しい所作や伸びやかでいて力強い歌声で会場を魅了した。

 発表会が終了すると舞台裏ではすっきりした表情で子どもたちは楽屋に戻っていた。

 天狗を演じた中部小学校6年の井口侑夏さん(12)は「練習で注意されていた手の位置を本番では注意しながらできた。友達がいたけれど、眼鏡をかけていなかったから、誰か分からなくて緊張しなかった」と笑顔を見せた。

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