地元の偉人「伊東玄朴」を題材にした手作りの布芝居で特別授業を披露した元教師ら=神埼市の仁比山小

 退職した元教師の女性たちが地域が誇る偉人「伊東玄朴」の功績を継承しようと、神埼市の仁比山小で特別授業を行った。手縫いでこしらえた布芝居を初めて子どもたちに披露。退職後のブランクを感じさせないわかりやすい話し言葉で3、4年生の75人に玄朴の生涯を伝えた。

 伊東玄朴(1800-71年)は悪魔の病気と呼ばれたはやり病「天然痘」を予防する種痘の普及や、西洋医学所を設けるなど蘭方医学の地位を向上させた。布芝居は9編で佐賀藩主鍋島直正に牛痘苗の輸入を進言したシーンや、お寺での下働き時代にわずかな稼ぎを本代にあて、芋やおからを食べて飢えをしのいでいた逸話も紹介した。勤勉で毎朝、仁比山神社でお祈りし、祭りがあっても目もくれず勉強していたという。

 授業は市で本年度から始まったふるさと学習の一環で実現。手を挙げた神埼町退職女教師の会のメンバーの半分以上は仁比山小で勤務の経験があるといい、「久しぶりで緊張したけど、子どもたちがちゃんと静かに聞いてくれてよかった」と笑顔を見せた。

 仁比山小では生家を見学する学習も行っており、4年生原口陽香さん(10)は「いろんな人の役に立って改めてすごいと思った。尊敬する」と感心し、永池美陽さん(10)は「私も先生になる夢に向かって勉強をたくさんしたい」と話していた。

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