小池百合子都知事(右)と会談し、被災地への支援を呼び掛ける今村雅弘復興相=8日、東京・西新宿の都庁

◆「寄り添い、勇気を」

 第3次安倍再改造内閣で今村雅弘氏(69)=衆院比例九州、鹿島市出身=が復興相に就任して1カ月が過ぎた。福島、宮城、岩手の被災地3県に何度も足を運び、「これまでの大臣にないペース」と庁職員を驚かせている。重要会議や会見など分秒刻みの公務も精力的にこなすが、関連法案などの審議が始まる26日召集予定の臨時国会で、真価が問われることになる。

 「被災地に寄り添う。私のように遠い九州の人間が東北の復興に取り組むことが勇気を与える」。8月3日夜の就任会見で決意を述べた今村氏。数時間後の翌朝には福島県を訪れた。首長や被災者の声に耳を傾ける。「被災3県の全市町村を国会召集前に訪れたい。『負けてたまるか』と思ってもらえたら幸いだ」

 8月22~29日まで東京都内の病院に入院した。退院後の会見では「消化器の一部に潰瘍の痕があり、今のうちにきちんとした方がいいということで加療した。ぴんぴんしている」と健康への不安を払拭(ふっしょく)した。入院中も資料を持ち込み、「被災地の地図とにらめっこして過ごした。いい勉強時間が取れた」と笑う。

 この1カ月で、2017年度予算の概算要求や福島の帰還困難区域の対応方針を決定したほか、小池百合子都知事、丸川珠代五輪相らと会談し、「復興五輪」の連携強化を呼び掛けた。「大臣としていろいろなアピールも必要だから」

 公表される視察や面会の合間には会議や庁内各部局からの業務説明がびっしり。「気力、体力ともに充実しているから疲れはない」

 庁内からは「大臣は意欲的でまじめな印象だ」との声が聞かれ、報道陣も「就任したばかりで受け答えが精神論に偏っている面はあるが、誠実に公務と向き合っているようだ」とみる。

 臨時国会では帰還困難区域に関する法整備などの審議が本格化する。新閣僚に対する厳しい洗礼も予想されるが、今村氏は「ノックを受けるつもりで答弁に臨みたい」と意気込んでいる。

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