東日本大震災のような巨大地震は、潮の満ち引きの原因となる月の引力が強く働く時に発生しやすくなるとの研究結果を東京大の井出哲教授らのチームが12日付の英科学誌ネイチャージオサイエンス電子版に発表した。

 月の引力によって海の水位が変わるように、地面の中の圧力にも変化が起きる。この変化は地震によって解放されるエネルギーと比べると非常に小さいが、大地震へ進展する一押しとなり得ることを示した。

 チームは「力が大きな日には、小さな岩石の破壊が大きな地震へと成長しやすくなるのかもしれない」としている。

 月の引力が地震と関係しているとの研究は過去にもあったが、今回は1万以上の地震データを使い、地震前からの変化を詳しく調べたのが特徴。

 チームは約15日周期で変化する潮の満ち引きを起こす力が、地震の前日に震源付近でどのように働いていたかを分析した。すると、2004年のスマトラ沖地震や11年の東日本大震災を含むマグニチュード(M)8・2以上の巨大地震12例のうち9例は、15日間の中で特に力が強い日だった。【共同】

■朝鮮半島で M5・4地震 最大級、韓国南東部

 【ソウル共同】米地質調査所(USGS)によると、韓国南東部の慶州(キョンジュ)付近で12日夜、マグニチュード(M)4・9の地震とM5・4の地震が相次いで起きた。震源の深さはいずれも約10キロ。韓国気象庁の観測では2回目の規模はM5・8。同庁によると2人が負傷した。

 韓国でこれまで観測された最大の揺れは1980年に北朝鮮平安北道(ピョンアンプクト)で起きたM5・3。大きな被害は報告されていないが、韓国メディアは「朝鮮半島の観測史上、最大の地震」と伝えている。

 1回目の地震は午後7時44分ごろ(日本時間同)、2回目は同8時32分ごろ起きた。

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