記者会見する経団連の榊原定征会長=12日午後、東京都千代田区の経団連会館

 経団連は12日、現在の大学3年生で2018年春に卒業する学生の就職活動について、企業が会社説明会などを始める時期を17年卒と同じ「3年生の3月から」とすることを正式決定した。面接の解禁は4年生の6月から、内定は10月からとし、それぞれ変更しない。

 榊原定征会長は定例記者会見で「17年卒の就職活動で学生に大きな混乱はなかったため総合的に判断した」と理由を説明した。現在の大学2年生が対象となる19年春入社の日程に関しては「決まっていない。来春までに方向性を出したい」と判断を先送りした。

 経団連は16年卒、17年卒と2年連続で日程を変更した。16年卒は学業優先を理由とする政府の要請を受け、説明会の開始を大学3年生の12月から3月に、面接解禁を4年生の4月から8月にそれぞれ繰り下げた。ただ大手企業の内定をもらった学生が、中小企業の内定を辞退するケースが続出。17年卒では面接解禁を6月に早めた。

 一部の大手企業で解禁前に事実上の内定を出しているケースもあり形骸化しているとの指摘がある。榊原会長は「多くの企業は守っていただいた」と語り、一定の指針は必要と強調した。また榊原会長は、判断の根拠とした会員企業約1300社の調査結果を説明した。17年卒の活動について約7割の企業が16年卒に比べて「良かった」と回答。ただ12月説明会、4月に面接解禁だった15年卒の日程より「悪かった」との回答は約8割に達した。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加