ビール大手4社の8月販売実績が12日、出そろった。発泡酒などを含めた「ビール類」はサッポロビールを除く3社が前年同月を上回った。夏場はビール需要の最盛期。7月は天候不順が響き4社とも前年を割り込んだが、8月は猛暑で販売が伸びた。ただ長期的にみるとビール市場は縮小が続いており、売り上げ維持が各社共通の課題となっている。

 8月の販売実績は、前年同月比でアサヒビールは2%増、キリンビールは1%増、サントリービールは3%増だった。サッポロは横ばい。

 「8月後半に台風が集中し、消費にはマイナスの影響もあった」(アサヒ)が、西日本を中心とした猛暑のおかげで3社は月間でプラスとなった。

 それでも業界を取り巻く環境は厳しい。ビール、発泡酒、「第三のビール」を合計したビール類の国内出荷量は、1994年の726万キロリットルをピークに減り始め、20年間で約25%も縮小した。各社は需要の掘り起こしに懸命だ。首位のアサヒは節約志向の浸透に着目し、単価の安い第三のビールを強化する。2位キリンは、消費者の好みの広がりを背景に活性化が期待できるクラフトビールなどに力を注ぐ。【共同】

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