スシローの新店舗に設置された、注文した商品が席に直接届く専用レーン(下)=12日、東京・池袋

 回転ずし大手が新規出店の強化や商品メニューの充実で顧客にアピールしている。最大手あきんどスシロー(大阪府吹田市)は国内で今年秋から3年間で郊外を中心に100店舗増やす計画。店舗網の拡大を進めるライバルの「かっぱ寿司」や「くら寿司」などとの競争が激しくなりそうだ。

 スシローの水留浩一社長は12日に東京都内で開いた記者会見で「北海道や沖縄、東日本を中心に出店したい」と意欲を示した。全国に約430店舗あるが、景気に左右されない手頃な価格が支持されているとみて、着実なペースで新規出店を続ける。店舗がない青森と島根の両県に来年秋までに出店するという。

 都内では学生やビジネスマンの利用を狙い、JR池袋駅近くに新店舗を15日にオープンすると発表。セルフレジや注文した商品が席に直接届く専用レーンを設置し、利便性を高めた。水留社長は「都心型の店舗は初めてなので、しっかり実績を積み上げたい」と述べた。

 くら寿司を展開するくらコーポレーションは、ユニークなサイドメニューで顧客を呼び込む。酢飯とカレーをパン生地で挟んだ「シャリカレーパン」などを7月下旬に発売した。

 かっぱ寿司を運営するカッパ・クリエイトは、外食大手コロワイドの傘下に入ったことで、コメや魚など食材の共同調達が可能になった。仕入れ費用を抑え、手ごろな価格を打ち出したキャンペーンを展開している。元気寿司は客がタッチパネルで注文した商品を高速レーンで届ける「回らない」店舗を拡大中だ。宅配事業を通じて高齢者にも客層を広げる。【共同】

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