自転車で1200キロを走破し、記念撮影する塚本泰史さん(中央)。ゴールでは、現役時代の背番号2と大宮チームカラーのオレンジの紙を手にした子どもたちに迎えられた=小城市の牛津総合公園グラウンド

ゴールで大勢の子どもたちの出迎えを受け、笑顔を見せた大宮アルディージャの塚本泰史さん=小城市の牛津総合公園グラウンド

 サッカーJ1大宮アルディージャの元選手で、骨肉腫を患い現在はクラブのアンバサダー(大使)を務める塚本泰史さん(31)が、埼玉県から佐賀県小城市まで1200キロを自転車で走破した。11日、同じ病気で亡くなった中学生を追悼するサッカー大会会場にゴールし、500人を超す選手や保護者、大宮サポーターらに迎えられた。

 4日に埼玉県のNACK5スタジアム大宮(さいたま市大宮区)をスタートした塚本さんは、兄浩史さん(34)の伴走で8日間かけて走った。ゴールの牛津総合公園グラウンドは、15年前に亡くなった三日月中サッカー部の梅崎太助(だいすけ)さんを追悼する「三・九カップ」の会場。大勢の出迎えを受けた塚本さんは「たくさんの人に支えられて無事にゴールできた。太助君も天国から見守ってくれたんじゃないかな」と涙ながらに話した。

 塚本さんは大宮の右サイドバックとして活躍していた2010年に右足大腿(だいたい)骨に骨肉腫が発覚した。同年に人工骨への置換手術を受け、リハビリを続けながら12年から現職でチームのPR活動を行っている。

 三日月中とは12年、同大会のゲストに招かれたのをきっかけに交流が始まり、13年8月には太助さんが小学3年で富士登山に使ったつえを借りて、富士登頂に成功した。

 ゴールで出迎えた太助さんの父浩二さん(56)と母真由美さん(56)は「子どもたちが塚本さんの姿を見て、感謝の気持ちや努力の大切さなどを感じてくれたらうれしい」と話していた。

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