天気がいい日に捨て石の上からムツ掛けをしている山本武夫さん=塩田川河口

■1時間足らずで50匹

 11月下旬の小春日和の日、塩田川河口の排水機場近くに野鳥を見にいった。潮が満ち始めていたが、排水樋門のところに車が止まっていたので、誰か干潟にいるかもしれないと思って双眼鏡で河口の方を探した。

 捨て石の上からムツ掛けをしている人がいた。風がないからムツ掛けには都合がよい。捨て石の端を移動しながら、針を投げて引っ掛けるのだが、バランスを崩さないためには足腰に負担がかかる。

 しばらく見学して「どこからですか」と尋ねると、「塩田の久間からです。ときどき天気がいい日には海岸へくるのです」。山本武夫さん(77)で、大工をしていたが65歳で現役を退き、その後奥さんと2人で気分転換と脚と腰の鍛錬を兼ねて来ているそうだ。

 捕ったムツゴロウはリリースしているが、欲しい人には分けているとのこと。1時間足らずで50匹は捕っていた。腰につけているかごには100匹は入るそうだ。(写真家 中尾勘悟 鹿島市)

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