逢阪貴士さん(47)

◆安全安心のニーズ応える

 警察の国際化を体感してきた。サイバー犯罪や国際捜査など、海外との連携が強まる分野の担当を歴任し、外国の当局と英語で直接やり取りしてきた。

 ロシアの日本大使館に2005年から3年間勤務し、現地の政治の情報収集に当たった経験もあり、不安定な治安情勢をじかに感じた。「安全安心が生活や社会の基盤で、それを支える警察の役割を再認識した」と振り返り、平穏な暮らしを望む住民のニーズに応える姿勢を心掛けている。

 東日本大震災から1年半後、福島県警に赴任した。県警職員が一丸となって危機を乗り越えようとする姿や、結集した全国の警察による組織力を目の当たりにした。「厳しい事態に直面した時に警察の真価が問われる。だからこそ普段の準備、訓練が大事になる」

 明治時代の外相の陸奥宗光が三国干渉を振り返った言葉「他策なかりしを信ぜむと欲す」が座右の銘。「仕事の中で、ベストの選択か、誰でも同じ判断をするかを自問する」という。

 九州には親近感がある。出身は奈良県だが、ラサール中学、高校時代に鹿児島県で6年を過ごし、警察庁に入ってからも福岡県警捜査2課長を務めた。「九州は裏表がない人が多くて付き合いやすい」。共働きの妻と息子2人の4人家族で、佐賀は単身赴任。趣味は自転車で、ロードバイクで早速、嘉瀬川沿いを走った。

=人プロフィル=

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