児童養護施設で育った自身の経験も踏まえながら里親制度への理解を訴える緒方勇希さん(右)と坂本博之さん=唐津市ふるさと会館アルピノホール

 虐待や経済的事情などのさまざまな理由で、自分の家庭で暮らすことのできない子どもを養育する「里親制度」を推進するフォーラムが18日、唐津市ふるさと会館アルピノで開かれた。市内の児童養護施設で育った元プロボクサー・緒方勇希さん(32)が自身の体験を交えながら制度への理解を訴えた。

 緒方さんは2歳から18歳まで児童養護施設「慈光園」(十人町)で過ごし、プロボクサーを目指して19歳で上京。日本タイトルには手が届かなかったが、26戦22勝の堂々たる成績を残して今年引退した。緒方さんは施設で育ったことについて「小さい頃は周りと違うことが恥ずかしかった」と話す一方、「ここに親がいる訳ではないのに『いつでも帰っておいで』と言ってくれる人が何人もいるのは良かった」と、支えてくれた人たちへの感謝を語った。

 同じく児童養護施設で育ち、世界タイトルマッチに4度挑戦した元東洋太平洋王者の坂本博之さんも登壇した。坂本さんは、施設で育った子どもの支援にも取り組む近況に触れながら、大人が子どもと根気よく向き合うことの大切さを訴えた。

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