JR九州が15日、東京証券取引所に上場承認される見通しになった。上場日は10月25日の予定で、既に発行済み株式32万株を1株につき500株に分割し、計1億6千万株に増やした。1株当たりの価格を下げ、個人投資家が取得しやすいようにする狙いがある。時価総額は5千億円規模とみられ、7月に上場したLINE(ライン)に次ぐ今年の大型上場になる。

 JR九州は東証1部のほか、福岡証券取引所にも重複上場する。時価総額の見通しから計算すると、株式分割で1株当たりの株価は従来の150万円程度から3千円程度に下がる。100株単位で売買が想定されるため、当初は30万円程度から購入できる可能性がある。

 今後、9月下旬から10月上旬にかけて株式の売り出し価格の上限と下限を示した仮条件が決まり、証券会社が機関投資家や個人からの注文を受け付ける。10月中旬には売り出し価格が正式決定して販売を開始。注文が多い場合は抽選となる。10月25日の上場後は株式市場を通じた一般的な売買ができる。

 JR九州の全株式は国土交通省が所管する「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が保有している。機構は上場にあたって全株を一括売却し、利益を旧国鉄職員の年金支払いなどに充てる。【共同】

=用語解説=

■JR九州

 正式名称は九州旅客鉄道。1987年の国鉄分割民営化で誕生。2004年に九州新幹線の新八代-鹿児島中央が開業。11年に博多-新八代で全線開業した。熊本地震で運休や設備の被害が出たが、17年3月期連結決算の純利益は382億円を確保する見通し。16年7月時点の営業キロ数は22路線2273キロ。

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