警察庁が今年1~6月に発生した交通死亡事故について、人口10万人当たりの死者数を年代別で分析したところ、65歳以上の高齢者は3.02人で、全年齢層の1.44人と比べて2倍以上となったことが15日、分かった。佐賀県の高齢者の10万人当たり死者数は4.44人で、全年齢層の2.04人に比べ2倍超だった。

 警察庁のまとめによると、65歳以上は10年前の2006年上半期で4.88人、5年前の11年上半期で3.56人。全年齢層はそれぞれ2.31人と1.68人。ともに減少傾向だが、高齢者の値は一貫して全年齢層を上回る状況が続いている。

 事故による死者数で見ると、今年1~6月は1827人で、65歳以上は997人。06年上半期より全体では約4割減だったが、高齢者は約2割の減少にとどまり、全体に占める割合は42.3%から54.6%に増えた。

 状態別では自動車乗車中が666人で、シートベルト着用率は53.0%(353人)。歩行者は613人で、09年上半期以来、7年ぶりに自動車乗車中を下回った。

 警察庁は、昨年1年間の死亡事故も分析。歩行者が交差点を横断中に起きた死亡事故532件のうち、車が直進中は74.2%で、左折か右折中は25.8%だった。

 夜間に65歳以上が交差点を横断中に死亡した事故では、左から来た車にはねられたのが159件、交差点以外でも146件で、いずれも右からの場合と比べ3倍前後と判明。道路を渡りきるのに時間がかかることなどが原因とみられる。

 警察庁の担当者は「死亡事故の全体数を減らすには、反射材の着用などの高齢者対策や、早めのヘッドライト点灯などの歩行者対策が不可欠」としている。佐賀県の上半期の交通事故死者数は17人で、そのうち10人が高齢者。人口10万人当たりの事故発生件数は435件で、全国ワーストのペースになっている。

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