高校生の採用活動が解禁され、作文の試験に臨む生徒たち=佐賀市の松尾建設

 来春卒業予定の高校生の採用活動が16日、全国一斉に解禁され、佐賀県内でも採用試験が始まった。例年は解禁日から1週間がピークとなるが、今年は連休を挟むため、初日実施が目立った。慢性的な人手不足から高校には大量の求人票が届いており、都市と地方の人材争奪戦はかつてないほど過熱している。

 佐賀市の松尾建設は、一般常識の筆記試験と作文、面接を実施した。今春実績より1人多い14人の採用を計画。佐賀など九州4県の農業土木、工業系高校9校から13人が受験した。

 同社は前年度から「1校1人」の推薦枠を撤廃し、採用実績のある高校と綿密に連絡を取り合ってきた。それでも受験者が想定を下回り、担当者は「純朴でまじめと評価が高い九州の学生を大手が狙い打ちしているため」と推測する。

 佐賀市の佐賀工高には、就職希望者約230人に対し、昨年を15%上回る約800社から求人票が届いている。進路指導の担当教諭は「新規のほか、採用を久々に再開した企業も目立つ」と語る。生徒の受験先は県外6割に対し、県内4割になっているという。

 佐賀労働局によると、県内のハローワークが7月末までに受け付けた求人数は前年同期より2割近く多い3018人。求人倍率は1.16倍と過去最高になっている。

このエントリーをはてなブックマークに追加