チーム再建の道のりを振り返り、「今も毎日が決断の連続」と語る竹原稔社長=佐賀市文化会館

 サッカー・J1第2ステージで優勝争いを繰り広げているサガン鳥栖の竹原稔社長が13日、佐賀市で講演した。2011年の社長就任から5年。リーグで最も少ない人口規模の街にあり、存続の危機にさらされていた地方クラブを立て直し、飛躍を遂げた軌跡を語った。

 運営会社サガン・ドリームスの本年度の売上目標は28億円で、この5年で4倍になる見通し。竹原社長は「今までやってきたことをすべてやめ、どこもやっていないことに挑戦した」と再建の道のりを振り返った。福岡ソフトバンクホークスとの提携はその一つで、「ブランド力を高める上で最も即効性がある」と説明した。

 ホームタウン・鳥栖市の人口はJリーグ52チームの中で最も少なく、収入減などで前身のチームが解散した経緯がある。竹原社長は「残念だが、選手の中には鳥栖への入団は“都落ち”との印象がある」と指摘。欧州の強豪クラブとの連携について「本気で大きく、強くなろうとしているというクラブの意思表示でもある」と述べ、選手の獲得や残留交渉を進める上で重要な経営戦略と位置付けた。

 今季の監督については、「1年前から外国人と決めていた」と明かした。その理由として「ハードワークというチームカラーは便利な言葉だが抽象的。チームをよく知らない相手と交渉することで目指す方向が明確になる」と述べた。

 講演は、九州地区商工会青年部の合同研修会に合わせて開かれた。

このエントリーをはてなブックマークに追加