小森喜紹さんの自画像を持つ天山ものづくり塾の冨永正樹理事長(中央)らNPO法人のメンバー=小城市小城町の小柳酒造「高砂本蔵」

 NPO法人天山ものづくり塾2代目理事長で、2012年に60歳で亡くなった画家の小森喜紹さんの遺作展が、小城市小城町の小柳酒造高砂本蔵などで開かれている。会場には油彩画をメーンに水彩画、自画像のほか故郷の牛津町砥川から有明海に向けて描いた100号の風景画など約60点が並ぶ。22日まで(20、21日は休館)。

 故・小森さんは小城高校から多摩美術大絵画科に進学し、卒業後、佐賀に戻り画業に専念した。同時に芸術を通してまちづくり活動に参加し、06年から6年間NPO法人の理事長を務め「天山アートフェスタ」などを開催した。

 今回の遺作展で、小森さんの異色の経歴を振り返ろうと現理事長の富永正樹さんが中心となり「天山アートフェスタ」の第2弾として企画した。絵画作品のほかに、学生時代に愛用したバイクや、食道がんで入院した先の病院で食べた病院食をスケッチした「病院食絵日記・食の道」などを並べ、多方面から小森さんの素顔に迫っている。

 絵画作品「甫」は、沃土(よくど)の地を大胆なタッチと海辺や空との境を計算された構図で描き、ふるさとの豊かな自然の姿を幻想的に表現している。富永さんは「絵画作品は、佐賀に帰ってきて描いたものばかり。彼の郷土への思いがわかる」と話している。

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