「依存症とDV」のテーマで意見を交わしたパネルディスカッションのパネリスト=佐賀市の県弁護士会館

 DV被害を防ぎ、暴力のない家庭を目指すフォーラムが10日、佐賀市の県弁護士会館であった。参加者約50人が、講演やパネルディスカッションを通し、被害者支援の現状やDVをなくすための課題などについて学んだ。

 「回復への道~暴力のない家庭へ」と題した講演では、前県DV総合対策センター所長で京都府家庭支援アドバイザーの原田恵理子氏が、相談件数が増え続けるなど配偶者からの暴力の現状を説明した。「今の法律では家を出て、遠くに逃げるしか対処法がないが、行き場がなかったり、被害者が孤立したりするケースもある」と課題を述べた。

 「依存症とDV」をテーマにしたパネルディスカッションでは原田氏のほか、依存症治療に取り組む「さがセレニティクリニック」院長の山田幸子氏、「佐賀キワニテクラブ」社会公益委員長の大嶋公子氏が登壇した。「DV被害者も依存症患者も、同じ辛い思いをした人同士のつながりづくりが大事」などの意見が出された。

 またDV被害者の体験談では、30代の女性が結婚後に豹変した夫から受けた精神、肉体両面の被害を告白した。DVを目撃して心を閉ざした子どもをテーマにした絵本の朗読もあった。

 フォーラムはDVや虐待を受けた女性、子どもの支援グループ「Co-ring(コーリング)」(団野克己代表)と県弁護士会が共催。閉ざされた家庭内での暴力をなくしていこうと年1回開き、今回で6回目となる。

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