伊万里市二里町中里の林縁に設置されている「ごみ鳥居」

◆神の畏敬で投棄防ぐ

 道路沿いの雑木林や里山の田んぼなどで、赤い小さな鳥居を見かけたことはありませんか。これらの多くは、ごみ投棄対策で設置された「ごみ鳥居」です。

 空き缶1個でも不法投棄です。農作業の時、草に埋もれた空き缶が機械に絡んだりすると、大変怖い思いをします。テレビや洗濯機など家電の投棄まであり、土壌や水質の汚染も懸念されます。

 伊万里市内でも林縁や山田の畔など車を停めるスペースのある場所に、市販品や手作りの赤い鳥居が据えられています。そのうちのいくつかを注視していますが、設置後新たな投棄は目にしません。

 日本人は昔から、山の神様や田の神様を崇(あが)め、神域のしるしとして鳥居を神聖視してきました。その素朴な畏敬の念や羞恥心・公徳心は、まだ絶え果ててはいなかったことにほっとしています。

 (地域リポーター・中村智子=伊万里市)

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