飯盛神社に奉納される久原浮立=伊万里市山代町

◆勇壮な舞、秋の実りに感謝

 氏神に秋の収穫を感謝する例大祭が近づいてきました。「おくんち」と呼ばれ、伊万里市内でも山代くんちを皮切りに各町で行われます。県重要無形文化財に指定されている南波多町の「府招浮立」など伝承芸能が披露され、神社に奉納されます。

 山代郷と呼ばれる東山代、山代の両町でも各地域で浮立などが奉納されます。山代郷の浮立は、古い歴史を持つ「大念仏踊り」とともに発達したとされ、市内の浮立の中でも起源は一番古いのではないかといわれています。昭和30年代には両町で浮立が途絶えた時期もありましたが、昭和40年代に古老たちの口伝えにより各地区で復活させました。

 東山代町では、数年周期の持ち回りで出番地区が青幡神社に浮立を奉納していて、数年前からは地元小学生による「巫女(みこ)の舞」も披露されています。

 山代町では、それぞれの地区が地元の神社に毎年浮立などを奉納しています。山代町久原地区の浮立は、子どもから大人までの演者、評議員約200人で200メートル近い行列となり、太鼓、笛、鉦(かね)を奏でながら地区内約5キロの道のりを巡行します。市内でも最大級の浮立です。また、楠久地区では、以前から行われていた八日市が「楠久八日市(よかいち)」の名で地域のイベントとして復活し、今年は10月2日に開かれます。

(地域リポーター・中尾良樹=伊万里市山代町)

このエントリーをはてなブックマークに追加