難聴医療をテーマに講演した小宗静男氏=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀(提供写真)

 難聴医療をテーマにした市民公開講座が、佐賀市のホテルニューオータニ佐賀で開かれた。鹿島市の社会医療法人「祐愛会」織田病院の小宗静男さん(66)=九州大医学部名誉教授=が難聴の種類や治療方法を分かりやすく紹介し、「難聴は治る病気。諦めないで」と語り掛けた。

 小宗氏は佐世保市出身で、九州大医学部を卒業。同大などで耳科手術や人工内耳手術を手掛け、昨年から織田病院小宗神経耳科学研究所所長を務めている。

 講座では、難聴には外耳や中耳に原因がある「伝音性難聴」と、入ってきた音を電気信号に変える内耳や脳神経に問題を抱える「感音性難聴」があると説明。以前に比べ、今は多くが手術で治り、補聴器や人工中耳などさまざまな聴覚支援機器があることも伝えた。

 「感音性難聴」の患者には補聴器で音を大きくしても効果は小さいが、高度の内耳性難聴は人工内耳を手術で埋め込むことで「聞こえを取り戻すことができる」と紹介。先天性難聴の乳幼児の場合は、音が聞こえないことで言語発育の遅れにつながる恐れが高く、できるだけ早い時期に人工内耳の手術を受ける必要性を語った。

 講座は織田病院が主催。難聴児の療育をテーマにした森本邦子氏の講演もあった。

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