椅子などを手に取り、協力して不審者役(右)に応戦する看護師ら=三養基郡みやき町の東佐賀病院

 相模原市の知的障害者施設で7月に起きた殺傷事件を受け、重度の障害がある患者が入院している国立病院機構・東佐賀病院(三養基郡みやき町)で20日、不審者の侵入を想定した訓練があった。医師や看護師ら約40人が参加し、自らの安全を守りつつ、患者が逃げる時間をどう稼ぐか、実践形式で手順を確認した。

 訓練は、不審者が夜間に病棟に侵入した想定で実施した。刃物を振り回す不審者役の鳥栖署員に対し、看護師らが一定の距離を保ちながら椅子やほうきで威嚇、その間に、ベッドに横たわっていた患者役を安全な場所まで避難させた。

 救急指定病院の東佐賀病院は、急患に備えて夜間も玄関を開放している。関係者は「開けているのが一般的だが、今後は一定の時刻以降は施錠しようかという話も出ている」と述べた。夜勤の看護師は女性が多く、「不審者をどれだけ足止めできるだろうか」と不安視する声も上がっていた。

 国立病院機構は事件を受け、防犯体制の強化を全国の関係機関に通達、東佐賀病院は8月に鳥栖署へ協力を依頼した。同院は6病棟のうち3病棟が重度心身障害児・者向けで、全165床がほぼ埋まっているという。

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