リサイクル、リユースを意識しながらの断捨離。懐かしさや思い出が込み上げてくる

 暑かった夏の名残が残る山郷に秋の足音が聞こえてきます。田畑や庭のあちこちに咲き始めた彼岸花が暑さの終わりを告げているようです。秋の使者、シュウメイギクも咲き始めました。栗が色づき始めると庭のあちこちにイノシシの足跡を見つけます。どちらが早く口にできるか栗の争奪戦の始まりの合図でもあります。そして朝夕のひんやりとした空気は衣替えのサインです。

 長女の就職の決定を機に、子どもたちの物とのお別れの時がついにきたようです。老いの始まりを意識しながら、衣替えを兼ね身軽な生活の第一歩を踏み出すことにしました。

 物に囲まれた生活をリセットする断捨離。友人たちの間では随分前からちょっとしたブームです。衣替えを機に衣服の整理に手を付けましたが、これがなかなか手ごわい相手。懐かしさや思い出が邪魔をします。

 作文や絵、日記も強敵。なかなかはかどりません。いつまでも変わらずにいられるはずがないことを肝に銘じます。大切にしておいた物はまだまだ現役でお役に立ってもらいたいからあの人へ。使わずにとっておいた鉛筆やメモ紙は小学生のあの子に。そんなふうにリサイクル、リユースを意識しながらの断捨離。

 その字の通り、物を買うことを断ち、不用になった物を捨て、物への執着から離れることだと思います。

 消費から少し距離を置いてみると、本当に必要なモノが見えてくるようです。必要なのは、実は目に見えない、形のないもの。人と人がそんな形のないものでつながっていけたらと思う秋の入り口です。

(地域リポーター・岩田雅予=佐賀市大和町)

このエントリーをはてなブックマークに追加