薩長土肥の元気がいい。佐賀をはじめ、鹿児島、山口、高知の4県がタッグを組んだ観光キャンペーンの話である。薩長が同盟を結び、坂本龍馬とお龍が日本初の新婚旅行に出かけた1866年から今年は150年の節目だという◆歴史ファンの旅心をくすぐること間違いなし。明治維新150年の再来年までに4県を周遊してもらうスタンプラリーも始まった。先日は「ニッポンの旅の夜明け」と題して、全日空(ANA)と新たな航空チケットの構想も発表した◆会見では大隈重信に扮(ふん)した山口祥義佐賀県知事らが「びっくりするような運賃」「このチケットで来た人にサプライズがあるかも」などとアピール。観光の夜明けは大賛成だが、この4県について、ちょっと気になるデータがある◆1人当たり医療費が全国で最も高いのは高知の65万8千円で、次いで山口、佐賀、大分、鹿児島といずれも62万円超。なぜか薩長土肥が名を連ねている。全国平均は51万3千円、最も少ない千葉県は43万1千円だから、ずいぶん医療費がかさんでいる◆医療体制がしっかりしている証なら結構だが、ベッド数や高齢者の多さが影響しているようだ。膨らむ一方の医療費をどう抑えるかは、現代日本の国家的課題でもある。平成の薩長土肥には、この分野の“夜明け”も示してほしいものだが。(史)

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