山口祥義知事(左)に要望書を渡し、意見交換する県有明海漁協の竹下元一副組合長=県庁

 佐賀県有明海漁業協同組合は21日、ノリ漁期を前に、諌早湾の干拓調整池の排水に関する5項目の要望書を山口祥義知事に提出した。一括排水による赤潮発生などを危惧し、こまめな排水を国や山本有二農相、長崎県に働き掛けるよう求めた。

 農業用水を供給する2600ヘクタールの調整池は、一定水位を保つため、大雨や川から流入してたまった水を有明海に排水している。九州農政局によると、昨年度の総量は4億5257万トン。

 要望書では南北にある排水門から同時期、同量で分散して排水するよう求めている。潮受け堤防中央部の1日10万トン排出するポンプの能力増強や調整池内の水質浄化を図ることも要請している。

 この日は竹下元一副組合長らが県庁を訪れ、「排水しないといけないのは分かるが、1度に200万、300万トン出すのではなく、分けてほしい」「赤潮が一番の問題。ノリは味も形も一回落ちたら戻りきらん」と訴えた。山口知事は「大量排水はやめてくれと言ってきた。力いっぱい、やれることは全部やっていく」と応じた。

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