白雪姫を題材に模擬裁判を行った公開授業=鹿島市の鹿島高

 佐賀県教育委員会は23日、高校生を対象にした主権者教育の公開授業を鹿島市の鹿島高で開いた。「18歳選挙権」導入に伴う選挙への関わりにとどまらず、司法参加への関心も深めようと模擬裁判を行い、生徒は他者との合意形成の進め方を学んだ。

 県内15校から教師約20人が参加し、2年生5クラスの授業を見学した。2年1組(39人)では、白雪姫を毒リンゴで殺そうとする王妃が被告人となるテレビ番組を題材にした。生徒は4~5人のグループに分かれ、裁判長と裁判員役を決めて有罪か無罪かを話し合った。

 それぞれの視点でワークシートに記入した証拠や証言を基に議論した。おばあさんに扮装(ふんそう)して姫に食べさせたとされるリンゴに王妃の指紋が付いていないなど証拠が不十分として無罪とするグループが多かった。

 裁判長役を務めた野田龍馬さん(17)は「自分では見ていない事件で評決を決める難しさがあった。被告人の人生を左右する重い役割だと感じた」と話した。

 授業を計画した鹿島高の松本達成教諭(47)は「最初は何を話し合っていいか分からない生徒もいたようだが、最終的にはしっかり議論していた。裁判員制度の事前学習や教材選びを工夫すれば、さらに内容が深まるのでは」と評価した。

 本年度の公開授業は7月に続いて2回目で、11月まで計4回実施する。

このエントリーをはてなブックマークに追加