■問診で病歴や薬を確認

 どこの医療機関を受診しても、待ち時間はある程度つきものですが、特に待ち時間が長いのは初めて受診したとき、いわゆる初診のときです。医療機関によってはあらかじめ「初診の方は時間がかかりますのでご了承ください」などと掲示されていることもあります。

 初診の方が再診よりも時間がかかる理由はたくさんありますが、一番の理由は問診の長さではないかと思います。医療機関を受診するまでの病状の経過も十分に聞く必要がありますし、それ以外にも今までにかかった病気や手術、アレルギーがないかの確認、今飲んでいる薬の確認など、たくさん聞くことがあります。お薬に関しては必要に応じて処方された医療機関に問い合わせをかけたりすることもありますので、お薬手帳や処方されたときに渡される薬剤情報提供書などがあれば時間を短縮することができます。

 飲んでいる薬を覚えているという方もいらっしゃいますが、薬の名前は似たようなものも多く、やはり紙などで確認するほうがよいでしょう。スマートフォンのメモ機能などを活用するのもひとつの方法です。アレルギーについても同様で、どのような食べ物や薬でどのような症状が出るのかを聞いていくのですが、お薬の名前をきちんと記録しておくのは大変大事なことなのです。

 病状については言わずもがなで、これまでの経過が長い場合はメモなどにまとめておくと効率的です。医師は学生のときから話が長くなっても要点をまとめながらある程度の時間で必要な問診をすませるトレーニングをするのですが、こればかりはなかなか思ったようにうまくいかないものです。すべての方にご協力をいただきながら、少しずつでも効率よく診療をすすめ、患者さんがより気持ちよく医療を受けていただけるようにできればというのは、医療従事者に共通する思いなのです。

(なかおたかこクリニック院長 中尾孝子)

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