4年後の東京五輪を目標に、稽古に汗を流す濱田真由(左)=佐賀市本庄町の古賀道場

 平日の午前中から約1時間、精力的に佐賀城公園のお堀を走り込む。8月のリオ五輪テコンドー女子57キロ級に出場した濱田真由選手(佐賀市川副町、ミキハウス)。4年後の東京五輪を見据え、いまは一から体づくりに取り組む。

 ロンドン五輪で5位、昨年の世界選手権で日本勢初の優勝を果たし、リオには金メダルの有力候補として乗り込んだ。しかし、まさかの2回戦敗退。日本中の注目を集め、自信もあっただけにショックは大きかった。「帰ってしばらくは何もしたくなかった」。4年間走り続けた心身の疲労は、本人も気づかないうちに限界に達していた。

 大会後約3週間は、道場に顔を出さなかった。子どもの頃から好きだった釣りに家族と出かけ、友達とキャンプや買い物を楽しんだ。ロンドン五輪の後は強くなりたい一心ですぐに練習を再開したが、「今回は一度、気持ちをリセットした方がいいような気がして」。感覚に身を任せ、テコンドーのことはあまり考えないようにした。

 道場に戻ったのは、9月中旬。背中を押したのは後輩の子どもたちだった。道場を空けた約1カ月の間に、みんな少しだけ背が伸び、繰り出す蹴りは明らかに力強くなっていた。うれしくなった。久しぶりの練習で体は重かったが気持ちは軽かった。「よし、また頑張れる」。テコンドーを始めた頃のように「まずは楽しんでやろう」と思った。

 今、練習では積極的に長距離を走り込み、全身の筋力を効率よく蹴りに伝えることを重点にトレーニングに取り組む。パワーで勝る外国人選手への対策に加えて、来年はルールの変更も決まっており、その対応も迫られる。「東京まで4年だけど、もう4カ月が過ぎた。予選もあるし、3年で仕上げたい」

 今月、アゼルバイジャンで行われたグランプリ・ファイナルに出場した。リオ以来の国際大会。準々決勝で韓国の選手に敗れたが、「トレーニングの成果で強い蹴りが出るようになってきた」と手応えは得た。日本人初のテコンドー金メダルへ視線は定まっている。

=ズーム=リオ五輪後の他の県関係選手

 日本の快進撃が光ったラグビー7人制男子の副島亀里ララボウラティアナラ選手(佐賀市)は、五輪での活躍が認められ、トップリーグのコカ・コーラレッドスパークス(福岡県)に入団。女子バレーボールに出場した久光製薬スプリングス(鳥栖市)の長岡望悠、石井優希、座安琴希選手は、プレミアリーグ2連覇を目指し奮闘している。

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