多久市オリジナルの追突防止ステッカーを貼った多久市役所の公用車

 多久市内の人身交通事故件数が11月末現在、前年同期の145件を大きく下回る99件にとどまり、発生率が約3割減少している。昨年末から、市交通安全協会などが独自に製作した追突防止を訴えるステッカーを市内事業所を中心に配布し、車体後部に貼るように呼び掛けていた。佐賀県警本部交通部は「自らステッカーを貼ることで安全運転の意識向上につながり、人身事故の減少につながっているのでは」とみている。

 小城警察署によると、多久市内での人身事故数は過去4年で150件を下回ることはなく、15年も157件だった。今年は120件前後になるペースで、減少率では県内10市でトップになることが見込まれる。

 多久市では昨年、死亡事故や追突事故が多発した。そのため、「車間距離をとってください」と書かれたステッカー(縦5・5センチ、横22・5センチ)を4千枚作成し、市役所や福祉施設、幼稚園・保育園などに配った。枚数は、市内の全車両数の3割に当たるという。

 市役所では、公用車約80台のうち6割近くにステッカーを貼った。職員は「公務では十分に注意して運転をするが、このステッカーを見ると、さらに安全運転を意識する」と話す。

 市内では事故が多発する交差点に信号機を設置するなど対策が進む。「ステッカーは、こうした取り組みの中で相乗効果を発揮したのでは」と小城署は受け止めている。

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