創設した交通安全の基金について佐賀未来創造基金の山田健一郎理事長と議論する大町自動車学校の鶴田英司常務(右)=佐賀市のTOJIN茶屋

 交通事故発生率が全国ワーストの佐賀県の現状を打開しようと、杵島郡大町町の大町自動車学校は、事故抑制や交通事故被害者を支援するための基金を設立した。基金の目標額は1千万円。集まった基金を活用し、佐賀大医学部の堀川悦夫教授と連携して認知症と交通事故に関する研究を進めたり、県内の事故原因や傾向を解析したりして実効的な取り組みを支えていく。

 基金の名称は「OMC明日の交通安全を考える基金」。10月に大町自動車学校で開いた交通安全と地域おこしがテーマのイベントでチャリティーを募り、基金の原資とした。支援型自動販売機の活用や、交通関連企業に支援を呼び掛けるほか、市民社会組織をサポートする佐賀未来創造基金(山田健一郎理事長)を通じ寄付を募る。

 佐賀県は人口10万人当たり人身事故発生率が4年連続で全国ワーストとなり、負傷者、死者数ともに高い水準で危険な交通事情が続いている。

 大町自動車学校の鶴田英司常務は今年初めに東京からUターンして佐賀県の現状を知った。「イベントなどでチャリティーを募っても、交通安全の活動に生かす県内の付託先が設けられていないと思った」と基金設立の理由を語る。実際の支援活動時期は未定だが、「まず関心を持ってもらい、自分たちも事故を減らすために何ができるか考えてほしい」と呼び掛ける。

 「OMC明日の交通安全を考える基金」への寄付は、佐賀未来創造基金のホームページの最新ニュースで詳細が分かる。県へのふるさと納税扱いでの寄付も可能。問い合わせは佐賀未来創造基金、電話0952(26)2228。

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