昭和基地の隊員(左スクリーン)に基地での生活などを質問する児童=唐津市の大志小体育館

 南極・昭和基地とテレビ電話で結んだ「南極教室」が24日、唐津市の大志小で開かれた。子どもたちが、1万5000キロ離れた現地で活動する越冬隊員とリアルタイムでやりとりしながら、極寒の地での観測や研究の意義、やりがいを学んだ。

 昭和基地内外の様子がスクリーンに映し出された体育館に児童や親子160人が参加した。国立極地研究所名誉教授の佐藤夏雄さん(69)ら講師2人が地球の生い立ちや環境変動を探る業務の目的を説明し、「氷山の一角」の実例として「10メートルの氷山の下には100メートルの氷塊がある」と話すと驚きの声が上がった。

 現地との中継では通信担当の隊員が基地内外を案内しながら、絞ったタオルが凍ることを実演。児童が「食料難になったらどうするの」と心配すると、「1人年間1トンの食料に加え、予備もある。ただ火事になった場合などを想定し、いろんな所に分散して保管している」と説明した。

 もう1人の講師で、3次にわたって参加した第7管区海上保安本部の中本栄太郎さん(52)は「子どもの頃、アムンゼンやスコットの冒険旅行記を読んで興味を持った」と話し「基地では30人前後の少ない人数で1年を過ごすので、その道のプロになることが大事」と夢に向けて努力することの大切さを語りかけた。

 教室は唐津海上保安部などが主催した。

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