玄海原発再稼働問題などについて議論を交わした農林水産商工常任委員会=県議会棟

 9月定例佐賀県議会は26日、総務、文教厚生、産業、県土整備・警察の各常任委員会の質疑を行った。県内の中学3年生全員へのピロリ菌検査で県は、治療が必要になる2次検査陽性の生徒に関して名前を中学校に伝える考えを示した。治療中の生徒へ学校側が適切に配慮できるようする。

◆中学生のピロリ菌検査

 県内の中学3年生全員に実施するピロリ菌の検査と除菌について、中本正一議員(公明)が取り組み状況を尋ねた。

 除菌治療は、県内23の協力医療機関で医師の説明を受けて同意した後、7日間服用する治療薬が佐賀大学医学部附属病院から生徒の自宅に送られる。森修健康増進課長は、治療中の生徒に対する学校の配慮が不可欠として「2次検査が陽性だった生徒の名前は中学校に提供したい。あらかじめ同意は得ており、校長に親展文書で送付する」と答弁した。

 意向確認書の未提出者約15%は検査ができておらず、県は追加検査で対応する。中学3年生へのチラシ配布だけでなく、ホームページや県民だよりなども活用し周知する。(文教厚生)

◆原子力災害時の避難経路

 原子力災害時の避難経路について、武藤明美議員(共産)が複数設定するようただした。

 川内野修消防防災課長は「住民が覚えやすく実行しやすいよう一つの避難経路を定めている」と説明。避難経路で高線量の放射線が検出されたり、複合災害で通行不能になった場合の対応として「その区間のう回など柔軟な対応が必要」と答えた。大川内直人危機管理・報道局長も「現場にいる関係機関の情報を把握した上で代替ルートの設定に努めたい」とう回での対応を強調した。(総務)

◆原発再稼働での第三者委

 九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の再稼働に関して、県が設置する多様な観点から意見や専門的助言を聞く委員会について、徳光清孝議員(県民ネット)が質問した。

 瀬戸口健司新エネルギー産業課長は、再稼働で先行した福井県(高浜原発)や愛媛県(伊方原発)の委員会は環境保全対策や発電所施設の設置変更に関する安全対策などの協議や評価を目的としていることを挙げ、「『規制委の審査結果は妥当』とする知事への報告などはあったが、諮問や答申はしなかった。再稼働に向けて何か意見を聞くという目的の組織はこれまでない」と答えた。(農林水産商工)

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