庶民に人気だったとされるきんぴらゴボウや、豆腐、きんこ(なまこの干物)、ひじきの白あえが並ぶ

「佐賀藩のおもてなし料理」と題した料理を試食する佐賀女子短期大学の関係者と鍋島直正公銅像再建委員会=佐賀市松原の楊柳亭

■質素さと彩り両立 直正公銅像来春落成で披露へ

 佐賀藩が江戸幕府の役人に振る舞ったとされる料理を佐賀女子短期大学と佐賀市松原の料亭「楊柳亭」が復元し、試食会を行った。来年3月の鍋島直正公銅像の落成・除幕式で振る舞うため、集まった同大学関係者や銅像再建委員会が、味や食材について意見交換しながら味わった。

 料理は庶民に人気の高かったきんぴらゴボウや、佐賀のお米「さがびより」が雑穀入りで振る舞われた。江戸時代の文化を重視し、キンメダイの刺し身にはしょう油ではなく煎(い)り酒が用意され、「しょう油は味が濃いが、煎り酒はさかなの味を邪魔しない」と参加者に好評だった。

 幕府の役人、川路聖謨(かわじ・としあきら)が反射炉を見学した際にもてなした料理が佐賀藩の書物に残されており、同大学の講師が調査して料理を再考、楊柳亭に提案した。

 南里悦史学長は「質素・倹約の風潮があった当時の味気ない料理をそのまま再現するのではなく、彩りや県産品を取り入れるバランスが難しかった」と話した。

 昔と現代の料理のバランス、提供する際の名称、値段設定などを試食会の意見を踏まえて検討していく。

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