佐賀市神園3丁目に来春開園する認可外保育施設のイメージ

 国が待機児童対策で本年度創設した「企業主導型保育事業」に採用された佐賀県内初の認可外保育施設が来年4月、佐賀市神園に開園する。佐賀市兵庫で認可外保育施設を開設しているNPO法人「佐賀子育て応援団ココロ」が運営、24時間、土日も預かる。施設は国の補助金を活用し造る。市内の待機児童解消へ向けた一歩となりそうだ。

 住宅街にある施設は木造平屋建て、延べ床面積750平方メートルで、保育室3部屋と病後児保育室2部屋、保育士の仮眠室を備える。定員は44人。保育士約30人が交代で24時間対応する。誰でも自由に利用できるカフェを併設し、地域住民の交流の場として開放する。

 自治体の認可が不要な認可外保育施設で、独自に保育時間を設定できる。入園は、認可施設は自治体に申し込むのに対し、認可外は施設に直接申請する。

 企業主導型保育事業は、事業所内の保育施設設置などに対し、運営費と施設整備費を支援する。佐賀市の新施設は建設費約1億円の4分の3を助成金で賄う。契約を結んだ企業の従業員を優先的に受け入れるが、地域の子どもも利用できる。契約企業は調整中。

 6月の1次募集に全国の311施設が申請、このうち150施設への助成が決まった。県内は佐賀市の1件だけ。佐賀子育て応援団ココロの秋山広子代表は「子どもを預けられず働くことを諦めた母親が、堂々と働ける手助けができれば」と展望を語った。

 市の待機児童は4月時点で13人、入れる保育施設があるものの利用していない「隠れ待機児童」を合わせると147人に上る。市保育幼稚園課によると、待機児童数は増加傾向にあり、担当者は「子どもの数は横ばいだが、最近は女性の就労意欲が強く、入園申し込みが急増している」と話す。

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