玄海原発の再稼働を巡る問題に関して質疑をした県議会原子力安全対策等特別委員会=県議会棟

■特別点検は地震対策

 佐賀県議会原子力安全対策等特別委員会は28日、委員7人が玄海原発3、4号機の再稼働に向けた「特別点検」の位置付けや住民説明会実施の考えなどを九州電力に質問した。主な九電の答弁は次の通り。

【プルサーマル】

 青森県六ケ所村の再処理工場は2018年前半に稼働すると見込んでおり、そうなればプルトニウムが抽出される。(廃炉が検討されている)高速炉の取り扱いは別問題として、プルサーマルで消費したい。MOX燃料の軽水炉での使用は世界的にも実績があり、計画に基づいて安全に継続したい。県に改めて事前了解を求めるかの判断は一概には言えないが、今までの感覚では必要ないのではないか。

【再稼働の見通し】

 一日も早い再稼働を目指しているが、現実的には来年3月末までには厳しい。地元の判断が必要で、工程にとらわれないようにしたい。

【特別点検の位置付け】

 鹿児島県から、熊本地震の不安を取り除いてほしいということで社内で協議し、国の点検とは別の見方で自主的に取り組む。目的は地震対策で、大きく捉えた目線で実施したい。

【住民説明会】

 訪問活動や発電所の見学など「フェース・トゥー・フェース」の理解活動に取り組んでいる。自治会長の紹介で地区説明会は増えているが、社主催の大規模な説明会は考えていない。自治体から出席を求められれば、誠実に検討したい。

【地元の範囲】

 原発周辺もだが、九州全体が地元になる。事業者として地元の定義は難しい。

【安全対策】

 新規制基準に適合すれば、福島第1原発事故のような事態は避けられるとの思いで取り組んできた。かなりレベルの高い対策を実施しており、もう少しで実現できる。絶対に事故が起きないとは言えないが、事故を起こさない覚悟で臨んでいる。

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